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原点は此処に在る

最新技術は常に、モータースポーツの最前線から

ラリーから産声をあげたテイン。その歩みは、常にモータースポーツと共にあります。自らのエンジニアリングを昇華し、理想のサスペンションに磨きをかける場として、モータースポーツは欠かせません。
かの有名な「走る実験室」という言葉を、テインは常に体現しています。最高の技術は、勝利のためにコンマ1秒を凌ぎ合うコンペティション・フィールドから。そして、競技から得られた貴重なデータのすべては、そのままストリートへと純化され、すべてのTEIN製品にフィードバックされます。 TEINの超性能を支えているのは、モータースポーツで育まれた超純度スペックなのです。

最高の製品を提供するために

モータースポーツに求められるスペックは、ある意味で過剰性能と受け取られるかもしれません。しかし、既存のサスペンションに不満を抱き、本物を求めるドライバーのためには、ストリートだからという甘えは許されないのです。
テインがモータースポーツに参戦する理由は、スポンサーとして知名度を上げたいからではありません。そうであれば、テインは研究開発費にそのお金を使います。やみくもに参戦するのではなく、製品の性能・品質を上げるために本当に必要なカテゴリにのみ、製品を供給するのです。 すべては、最高の製品を、お客様にお届けするために。

M.S.V.誕生

市場にフィードバックされた、テインの「バトル・テクノロジー」

空白を埋める戦い

2005年、テインが7年ぶりにWRCの舞台に戻ってきた。
量産車を使用するP‐WRC(プロダクションカー世界ラリー選手権)のクラスを選んだのには理由があった。エンジンの改造ができないこのカテゴリでは、サスペンションの性能の違いがモノを言う。TEIN製品の能力を、最大限に引き出すことが可能なのだ。
しかし、7年間のブランクは、予想以上の長さだった。チームやドライバーに求められる性能や耐久性は、7年前とは比較にならなかった。
そんな現実を目の当たりに突きつけられた市野と、藤本の檄が飛ぶ。「世界で勝てるサスペンションを完成させるんだ!」

驚異の逆転劇

そうして完成したテインの新兵器「Gr.Nダンパー」には、新機構が投入されていた。その名は「M.S.V.」(マイクロ・スピード・バルブ)。従来にはない新たなバルブ機構を設け、繊細な減衰力のコントロールを可能にする、革新的なシステムだった。
Gr.Nダンパーは、そのデビュー戦でP‐WRC8位入賞を果たした。しかしその結果は藤本をはじめエンジニア達に満足はこれっぽっちもなかった。これで世界との差が埋まったわけでない。やっとスタート地点に立ったに過ぎない。そこからエンジニアの不眠不休の努力によって、驚異的なスピードでGr.Nダンパーの完成度は高まっていった。その半年後のWRCフィンランドラリー。短期間で奇跡的な進化を遂げたGr.Nダンパーに、栄光の瞬間が訪れた。テインがサポートしていた、アキ・テイスコネンのドライブするインプレッサは、終盤に驚異的な追い上げを見せ、クラストップでゴールした。
テイスコネンは地元での勝利に、満面の笑みを浮かべてエンジニアにこう語った。
「本当にテインのショックアブソーバはグレートだったよ!」

戦い続ける意味

新機構「M.S.V.」のもたらす快進撃は止まらない。その技術を搭載したショックアブソーバは、2年連続でSUPER耐久レースのシリーズ優勝を果たした。
フィールドを選ばない戦闘力。そのアドバンテージは、ストリートでも必ず有効になる。2006年、テインはストリート用の市販品「MONO FLEX」と「COMFORT SPORT」に「M.S.V.」を採用した。
例えば、高速道路でのレーンチェンジ。快適に走るために減衰力をソフトに調整したショックアブソーバでは、ステアリングレスポンスまで損なってしまい、機敏な切り返しができなくなる。それを解決したのが、「M.S.V.」の減衰力コントロール。快適な乗り心地とシャープなステアリングレスポンスを両立したのだ。テインは、ストリート用車高調にまたひとつ革命をもたらした。
培った技術を、製品にフィードバックする。それこそ、コンペティションフィールドに存在する意味に他ならない。
そして、テインはこれからも戦い続ける。