昼夜を問わず動き続ける、4本のショックアブソーバ。製品の寿命を把握するために、約1,000万回のストロークが繰り返されます。それは、約5年分の負荷に相当し、24時間回し続けて60日におよぶ耐久試験となります。
4連繰返し試験機のピストンスピードは0.6m/s。これはストリート走行で最も激しくショックアブソーバが動く時の状態。ショックアブソーバ内部の温度は実に80~100℃にまで達し、真夏のSUPER耐久レースでもめったに到達しない過酷な環境です。
TEIN製品に課せられるテストは、あまりにも厳しく、そして緻密です。耐久性を計るだけではなく、段階ごとに内部を分解し、パーツの1つ1つに異常がないか細かくチェックを行います。それは、競技用の製品だけではなく、お客様が装着する通常の製品もクリアしなければならないテストです。
最新鋭の試験機をフルに活用することで、テインは製品パフォーマンスと耐久性の向上に努めています。製品の品質を上げるべく日々行われる過酷な試験。すべてはお客様の安心と安全のために。テインは全力で挑み続けます。
時には過酷なるニュルブルクリンクサーキット、時にはテイン周辺市街地の一般道。多種多様な路面の走行シチュエーションを忠実に再現して、データを採取するのが「油圧加振機」です。
製品を車両に装着して実走テストをしなくても、油圧加振機により忠実に再現されたショックアブソーバの動きから、減衰力や内部の圧力などを精密かつリアルタイムに測定することで、テスト時間を圧倒的に短縮することに成功。最適な減衰力チューニングをスピーディに行うことができ、製品の進化の速さは今までと比較にならないものになりました。
鉄は、いつか必ず錆びます。でも、優れた表面処理を施すことで、錆びが発生することを最大限に抑えることは可能です。テインが誇る表面処理の、優れた耐食性は、「塩水噴霧試験機」で立証されています。
試験槽の中に塩水の霧を噴き出し、1年間の実走行分のデータを96時間で収集できます。他社製品の錆びテストも行い、その優劣を判断するのにも活用。降雪地域でも安心してご使用していただける、テイン独自の塗装技術の開発へと役立てられました。
テイン製品採用表面処理
他社製品に多用される表面処理
テインでは最新のCAD/CAEシステムを導入。コンピュータによる設計および解析の支援を行っています。コンピュータ上での強度解析シミュレーションが部品単位で可能となり、実際の強度テストとあわせて分析することで、小さな部品までも持てるポテンシャルを最大限に引き出します。
また、独自のプログラムを開発し、より確実な設計・解析を可能としたことで、。製品の開発サイクルを短縮し、コストダウンにも貢献しています。