倒立式のショックアブソーバは、ストロークする際の動きをスムーズにするために、シェルケース内部に多量のグリスが充填されています。【写真1】この充填されたグリスから分離した油分が、シェルケース底部の空気穴【写真2】よりにじみ出し、オイル漏れと誤解される場合があります。またこのグリスの余分な部分が、夏の外気温やブレーキの放射熱によって粘度が低下し、同じく空気穴からにじみ出すケースもあります。
倒立式のショックアブソーバは、ストロークする際の動きをスムーズにするために、シェルケース内部に多量のグリスが充填されています。【写真1】この充填されたグリスから分離した油分が、シェルケース底部の空気穴【写真2】よりにじみ出し、オイル漏れと誤解される場合があります。またこのグリスの余分な部分が、夏の外気温やブレーキの放射熱によって粘度が低下し、同じく空気穴からにじみ出すケースもあります。 いずれの場合にもにじみ出てくるのは一時的であり、何度か拭きとって止まるものであればオイル漏れの心配はありません。万が一オイル漏れの場合は何度拭きとっても継続してオイルが漏れつづけるので、その場合はオーバーホールが必要となります。なお倒立式ショックアブソーバのオイルシールはシェルケース内にあるため、外的要因によるオイル漏れが発生する確立も、正立式と比較して低くなっています。また万が一外側から見えるストローク部分【写真3、写真4】に傷が入っても、倒立式の場合は直接オイル漏れの原因とはなりませんので、あまり気にする必要はございません。