サイレンサーラバーが効果を発揮する位置

最近ではローダウンスプリングにおいても快適性を追求するのは当たり前になってきました。乗り心地はもちろんですが、不快な異音の発生も非常にきになります。ローダウンスプリングに異音は、どういうところから発生しているのでしょうか・・・?その多くが、スプリングが縮んだ時に、スプリングが密着して発生するカチカチという金属音になります。

最近のローダウンスプリングは、車高を落としてもスプリングに遊びが生じないよう、バリアブルレートになっているものが多くなっています。このバリアブルレートのスプリングですが、【写真1】を見ていただくとわかるとおり、1本のスプリングでも上側と下側では巻き方が異なっています。上側の方をピッチが狭いと言い、下側の方をピッチが広いと言います。

では、スプリングの密着音はどこで発生するのでしょうか。それは【写真1】の矢印の位置、ピッチの狭い部分からピッチの広い部分へと変化し始めるあたりでよく発生します。

バリアブルレートのスプリングでは、ピッチの狭い部分はジャッキダウンした時点で完全に密着し、走行中もずっと密着したままなので、この部分では音は発生しません。走行中の振動によりスプリングが伸び縮みし、音を発生させるのはちょうど矢印のあたりというわけです。テインではこのスプリングの密着音を解消するために、サイレンサーラバーを発売しています。

これを【写真2】のように音が発生しやすい位置に巻きつけることで、不快な密着音を解消することができます。
また【写真2】下矢印部のように、スプリングと車両側のスプリングシートが金属接触する位置に巻くのも効果的です。

ローダウンスプリングは【写真3】のように、車種によってスプリングの径が様々です。それにあわせてサイレンサーラバーもS/M/Lと用意していますので、スプリングのサイズに合ったものをお客様にお勧めください。サイレンサーラバーは内側に接着剤が塗布されているので、取付後は外れにくく、長期間効果を維持することができます。