過剰に純正部品を装着しないでください!

テインの車高調キットでは、一部に純正部品を使用する場合があります。マウント付きキットの場合でも、ミニバンのRrによくあるショックアブソーバとスプリングが別体になっているような車種の場合、Rrのショックアブソーバなどに純正部品を使用するケースがあります。車種やアイテムによって純正部品を使用する、しないが決まってくるのですが、最近これに伴うトラブルが発生しておりますので、ご説明致します。 今回は実際に多発している症例をもとに、ステップワゴン(RF3)への「BASIC WAGON」装着を例にご説明致します。ステップワゴン(RF3)に「BASIC WAGON」を装着する場合、Rrのショックアブソーバには純正のダストブーツを使用しません。しかし他メーカーや他車種で使用する事例があるためか、テイン製ショックアブソーバにそのまま純正のダストブーツを装着してしまう事例が多発しています。【写真9】もともとテイン製ショックアブソーバにはテイン製のダストブーツが装着されているので、その上から純正のダストブーツを装着すると走行中にショックアブソーバがストロークした際に純正とテイン製のダストブーツ同士が干渉し、異音を発生します。またその場合どちらもダストブーツは破損致しますので、交換が必要となります。

中にはテイン製ダストブーツが短いために、良かれと思って純正のダストブーツを上からかぶせるケースもあるようですが、テイン製ダストブーツは車両を地面に下ろした状態において適切に機能する長さとなっておりますので【写真10】、装着時に長さが足りないように思えても、機能上は全く問題ございません。 またテイン製ダストブーツの中にはバンプラバーが装着されていますが【写真11】、隠れているために装着されていないと思い、ダストブーツの上から適当なバンプラバーを追加してしまう事例も報告されています。この場合余計にバンプラバーが入っているのでバンプストロークが極端に不足し、常に突き上げ感のある乗り心地が悪い状態に陥ります。